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症例のご紹介
NO.8
動悸とふわつきの治療に
携帯心電計が有用であった一例

京都府立医科大学 循環器内科 白山 武司 先生

症例
【症例】 54歳、女性
【主訴】 動悸、フワツキ感
【既往歴】 32歳 リウマチ性連合弁膜症
【家族歴】 特記すべきものなし


携帯心電計の使用
32歳で僧房弁狭窄兼閉鎖不全、大動脈弁狭窄兼閉鎖不全を指摘、心不全の治療を行っていたが、増悪するため40歳で僧房弁交連切開術、44歳で2弁置換術、人工弁不全にて47歳で再度僧房弁置換術を受けている。最近、動悸発作と一瞬ふわつく感覚が繰り返して生じるようになったが、ホルター心電図では発作を記録できなかった。そこでオムロンヘルスケア株式会社携帯心電計HCG−801を2ヶ月間貸し出し、自覚症状のある際には繰り返し記録していただいた。259回の記録が得られた。193回に洞性頻脈(図1)、41回に非通常型心房粗動(図2)が記録され、いずれも心拍数120回前後で、動悸の原因と考えられた。また心房粗動中には房室結節の伝導比が低下して1.5秒程度までRR間隔が延長した。さらに、1.5秒から2.5秒の洞停止(図3)が25回記録され、ふわつき感の原因と考えられた。

図1.洞性頻脈

図2.非通常型心房粗動

図3.洞停止


考察
動悸とふわつき感は内科患者さんの訴えの中でも頻度が高い。しかし持続時間が短い場合には、心源性としても心電図に記録される可能性が低く、Holter心電図を用いても診断が困難な場合が多い。特に夏場に繰り返してHolter心電図をとることは、入浴制限や汗による不快感から拒否される患者さんが多い。携帯心電計はこの点を克服できると考えられるが、従来は記録回数が少なかったりノイズ混入が多くて診断が困難であるなど、必ずしも満足がいくものではなかった。しかし、今回活用の携帯心電計では、ほとんど練習しなくとも評価可能な心電図が容易に記録でき、メモリ容量が大きいため回数を気にせず使用できる。本例のように開心術を繰り返した患者さんは洞機能や心房機能が障害され不整脈の発生素地があるが、動悸の大部分が洞性頻脈であれば心因性と考えられる場合が多くなり、正しい治療を受けることができないし、患者さんの精神的負担も大きい。本例では、ベータ遮断薬減量によりRR間隔延長を軽減し、カテーテルアブレーションにより心房粗動の治療を行った。また、今回活用の携帯心電計では、心拍数・心電図が表示画面に出るので、どのパターンが洞性頻脈かをお教えしておくと、一回ごとに患者さん自身が記録を確認し、不整脈の不安を解消する道具として使用することもできた。

(2007年4月発行)


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